水火和合ノ論

安政6年(1859)10月11日、堀江克之助宛。堀江は水戸藩の郷士で、ハリス要撃を企て、江戸伝馬町の獄に投ぜられ、松陰と同獄となり、獄中で特に親交をむすんだ。「水火和合ノ論感服仕候。小生兼而同志と相勵ミ候一編申上候。天照ノ神勅ニ、日嗣之隆興、天壞無窮と有之候所、神勅ノ相違なけれハ、日本ハ未タ亡ヒズ、日本未タ亡ビサレハ、正気重テ発生ノ時ハ必ある也。只今ノ時勢ニ頓着スルハ、神勅ヲ疑ノ罪輕からさる也。 / 皇神ノ誓おきたる國なれハ / 正しき道のいかて絶へき / 道守る人も時には埋もれとも / みちしたゑねハあらわれもせめ / 矩方 / ・・・・以下略」(出典:平成6年度京都大学附属図書館公開展示会図録『吉田松陰とその同志』)

SHOIN wrote this letter to HORIE YOSHINOSUKE (1810-1871) who was also imprisoned at Noyama Prison, sixteen days before his death. It tells SHOIN's firm belief to his native land, Japan.